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日本山岳会 千葉支部

松戸地区紅葉スポット&県境を越え歴史と自然を巡るウォーキング

11月30日(土) 晴れ 17名

スタート地=JR北小金駅前10:00、ゴール地=柴又帝釈天16:30。歩行は約2万歩、距離は約14km。

コース=北小金駅→本土寺→東漸寺→電車移動で松戸駅(昼食)→戸定が丘歴史公園→松戸神社→江戸川河川敷→葛西神社→金町浄水場取水塔→矢切の渡し→柴又帝釈天→京成・柴又駅

ぽかぽか嬉しい小春日和、絶好のウォーキング日和となりました。「あじさい寺」としても有名な本土寺はちょうど紅葉が真っ盛り。青空に聳え建つ赤い五重の塔と鮮やかな黄色のイチョウに迎えられ、黄緑から紅色のグラデーションに染まるもみじが木漏れ日に照らされて輝く様はまことに美しく皆うっとりと見入りました。続いて東漸寺はかつて関東十八檀林の一つとされた名刹で浄土宗の学問所だったとあり、きりりとした佇まいに紅葉が映えてこちらもみごとでした。

北小金駅へ戻って電車で松戸駅へ移動し、其々の昼食を取った後は標高25mの高台にある戸定が丘歴史公園へ。江戸幕府最後の将軍徳川慶喜の弟・昭武の明治期の住まいである戸定邸と、遺品等が展示された戸定歴史館を見学しました。広いお屋敷は質素ながらも欄間や釘隠しの装飾に「葵の御紋」が表現され徳川家の誇りと静かな気品が漂っていました。なぜこの松戸に住んだの?とのメンバーの問いにガイドさんが教えて下さったことには、ここは水戸街道の松戸宿があった地で水戸徳川家が度々往来していたからでは、とのこと。なるほど朝出発した北小金は小金宿のあった場所だし、今日のウォーキングは水戸街道を辿っているのねと理解しました。

歴史公園を後にし、水戸光圀公も崇拝したという松戸神社を参拝して江戸川へ達します。堤防の遊歩道に上ると河川敷を吹き抜ける風が心地よく、一同軽快に進行。葛飾橋からは遠景に二つのピークが目印の筑波山の姿が見られました。なんと清々しい眺め!橋を渡り東京へ入るとまもなく、水際に金町浄水場の取水塔がありました。一つは三角帽子、もう一つは丸帽子を乗せた赤いレンガ造りの円筒が2つ、ムーミン家のような可愛らしいこれが江戸川の水を汲み上げ都民の水道を支えている…なんて逞ましいこと!矢切の渡しの桟橋から対岸の松戸を仰ぎ「♪つれて〜逃げてよ〜」と口ずさんだのは私だけではなかったはず。葛西神社は遊歩道上から鳥居へ向き礼をし、そして土手を降りて柴又帝釈天へ着きました。正面の立派な枝ぶり「瑞龍の松」は天に昇る龍の姿、お堂は巧みな彫刻で飾られ、訪れる人々を力強くも暖かく受けとめてくれる雰囲気はさすが心のふるさと、寅さんの帝釈天だなと感じ入りました。願いを込めて手を合わせ、参道の賑わいに下町情緒を味わいながら帰路につきました。柴又駅ホームで目にした寅さんの名言からひとつ…「あぁ、生まれてきて良かっなってことが何べんかあるじゃない、ね、そのために人間生きてんじゃねえのかな」

今日も素敵なウォーキングありがとうございました。K

 

本土寺五重塔

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