9月7日(土)~9日(月) 晴れ 3名
南アルプスの中央、個人的には南アルプスのヘソと呼ぶ塩見岳、長い間登頂を望みながら千葉からのアクセスの遠さからやっと実現に至った。
土曜日の早朝、メンバーをピックアップしながら鳥倉登山口を目指すものの事故渋滞、工事渋滞と重なり6時間半を掛けて11時半に鳥倉ゲートへ。到着遅れが幸運を招き、なんとゲート付近に駐車する事が出来た。これは幸先良いぞ!ゲートから1時間弱の林道歩行で鳥倉登山口着。此処から本格的登山開始、上りが延々と続く登山道は先日の北アルプス合戦尾根を彷彿させる。汗びっしょりになりながら3時間程で日本一高い峠に立つ三伏峠小屋に到着。ああー疲れた。頑張った分、夕食はたいへん美味しくお代わりのペースも早い。
2日目はいよいよ塩見岳のピークを目指し5時半に小屋を出発、三伏山頂上で朝日に照らされる山々の美しさに感動し、山々の誘惑にどっぷり浸かる。ペースも上がり、本谷山を順調に過ぎ、力を振絞って急登をクリアすると今日の宿泊地の塩見小屋に到着。早朝に塩見登頂した登山者が戻ってくると口々に「荷物デポして良かった」と。そこで私達も不要な荷物を置き、軽身で頂上へ向けて出発。最初はそこそこの登りが徐々に急に、そしてほぼ岩登りを30分位続けると目の前が開け頂上が目前に。最後の力を振絞り頂上を手繰り寄せ頂。バンザイ! 実は塩見岳は双耳峰でバイザイの先に5m高い東峰で先行メンバーがバンザイ!している。追いかけて3052mのピークで仲良く登頂記念写真。下りは登りより慎重に岩場を通過して塩見小屋まで戻った。ほっと一息、淹れたてのコーヒーは最高に美味かった。
3日目最終日はたどった道を戻り鳥倉ゲートまで、およそ6時間のコース。日の出の景色に名残を惜しみ、慎重に且つ確実なペースで下山した。最後の下りでは膝が笑いっぱなしだったが、余韻を楽しみながら無事到着。温泉へ向かって3日分の汗をきれいに流し、さっぱりとした気分で長旅の帰路についた。塩見岳は夏山の最後を締めるにふさわしい山であった。(今)
三伏峠 塩見岳の日の出
塩見岳を目指す 塩見岳頂上
頂上からの南アルプス山並み