8月3日~5日 晴れ 3名
初日は登山口のある中房温泉泊り、ゆっくり千葉を出発し久々にたっぷり温泉を楽しみ豪華夕食で明日に備える。宿泊の招仙閣は明治創業で歴史の詰まった内湯から露天の数種が楽しめ、下山する迄登山口に駐車可能。
2日目は吸い込まれるような青空の中、合戦尾根の急登りを滝汗流しながら登り、名物合戦小屋の西瓜で喉を潤し再び息を切らせて燕山荘着。残念ながら目前の貴婦人、燕岳は霧の中で白い世界が広がるのみ、今日の山頂付近は次々に雲が沸いている。燕岳は明日の楽しみに暖かいお昼を楽しみ、更に長い大天井岳への縦走路を歩きだす。時折切れる雲間から見える景色はまさに天空の縦走路。3,000m級の山々を眺めながら3,000m級の縦走路を歩く楽しさ(一種苦しさ?)は貴重な体験でもある。緩やかな縦走路、たまに出遭う急なアップダウンに苦労しながら最後の難所の切通岩を抜けると大天荘へ続く道筋が美しい。が、美しさは苦しみでもあり疲れ切って山荘着。やはり雲が多く絶景は明日の楽しみとしてご褒美の乾杯と美味しい夕食を楽しんだ。
3日目はまだ星が瞬く透明な空と見事な雲海に浮かぶ山々、そしてその雲海の果てから上がるご来光、360度の展望を楽しみ帰路の縦走路へ。昨日とは違う藍い縦走路は透明感が凄い、槍ガ岳がいつもより近くに見えたと思えば、遠く黒部五郎や鷲羽岳、水晶などの黒部源流の山々、振り返れば重厚な大天井岳の巨体に連なる常念岳をはじめとする山脈風景が刻々と変わってゆく楽しい縦走路。燕山荘に到着すると今日は美しい貴婦人が姿を見せて私達を迎えてくれた。(今)
大天井山頂 槍ヶ岳を望み
ダイナミックな大天井岳 難所の切通岩
緑の縦走路 女王 燕岳