経験豊富なH女史とともに5月の秀峰・鹿島槍ヶ岳に爺ヶ岳南尾根から挑んだ当会最年少K君(16歳)の投稿です。
温暖化で年々雪が少なくなっているようです。今後の成長が楽しみです。(松)
山行日/天候:5月3日(晴)〜4日(晴)2名
5/3日:柏原新道登山口→南尾根→爺ヶ岳南峰→冷池山荘→布引山→鹿島槍ヶ岳南峰→布引山→冷池山荘
4日:冷池山荘→爺ヶ岳北峰→爺ヶ岳中峰→爺ヶ岳南峰→南尾根→柏原新道登山口
陽が昇り明るくなり始めた6時頃に行動開始。南尾根への取付きがわからず途中にあった踏み跡を使い南尾根へ。南尾根は森林限界を超えるまでは藪と結氷、初めての藪漕ぎだったこともあり苦戦。森林限界を超えてからは雪とガレ場が続き爺ヶ岳南峰に到着。南峰からは鹿島槍ヶ岳や剱岳、針ノ木岳の後ろに穂高連峰、さらには八ヶ岳や南アルプスのパノラマが広がった。計画では冷池テント泊、明日鹿島槍アタックだったが、南峰に想定よりも早く着いたので計画変更し、爺ヶ岳の中峰、北峰はトラバース、本日鹿島槍アタックに切り替えた。冷池にテントを張り荷物をデポして鹿島槍へ。なかなかの急登に苦戦しつつ鹿島槍の南峰に到着。鹿島槍からは歩いてきた爺ヶ岳からの稜線、白馬の山々、またまじかに剱岳を眺めることができた。今回は南峰までとし北峰には登らず下山開始。登りは苦戦した急登も下りは順調なペースで下ることができ16時にテント場着。日が暮れるまで時間があるのでのんびり夕食の準備を進める。剱岳のあたりに沈む夕日を眺めながら夕食を食べ19時に就寝。
翌日は星空を撮るため3時半に起きるも寒さでカメラが動かず一枚も写真が撮れず…。朝食を食べ日の出を眺めながら撤収し5時半ごろに出発した。テント場には3張りのテントしかなくGWなのに人が少ないなと思っていたら小屋の前は10張りのテント村状態だった。テント村を通り過ぎ昨日は山頂に登らずトラバースした爺ヶ岳の北峰と中峰に向かう。日の出から時間がたっていないため雪が締まっていたので雪稜の上を歩き北峰、中峰の山頂を踏み南峰に戻ってきた。南峰からの南尾根の下山は藪漕ぎに苦戦しつつなんとか柏原新道に合流し11時過ぎに下山した。その後は扇沢の駅でお土産を買い、高瀬温泉の仙人閣で温泉につかり帰宅した。(上)