3月31日(晴) 2名
赤岳山荘の駐車場に車を停め行動開始、美濃戸の登山口を右に曲がり南沢へ。最初は木陰に氷が少しはっているものの他は夏道と変わらなかった。2000mを超えた辺りから雪と氷のミックスになってきたのでアイゼンをつけ登る。行者小屋に着き冬山装備を準備し、滑落停止動作を確認し赤岳に向かう。文三郎尾根は急斜面を滑落することが無いよう一歩一歩を慎重に確実に進めていった。森林限界を超えると前方には赤岳、横岳、硫黄岳、阿弥陀岳後方には歩いてきた南沢や行者小屋の大パノラマが広がっていた。パノラマを堪能しつつ登っていくとついに赤岳直下の分岐まで辿りつた。赤岳直下の鎖場の岩と鎖は半分くらい露出していたのでアイゼンを引っ掛けないように慎重に登る。そして10時10分ごろに赤岳(2899m)に登頂。平日だからか他に登山者は硫黄岳から縦走してきたソロの人しかおらず山頂からの絶景をほぼ独占できた。南峰は狭いので北峰に移動して大休止をとった。元の予定では文三郎尾根でピストンする予定だったが想定よりも雪質が安定していたためアイゼン・ピッケルワークの練習も兼ねて地蔵尾根で降りたほうが良いだろうと判断した。地蔵ノ頭に向け出発し赤岳を後にした。地蔵ノ頭に着き下ってきた道を振り返ってみると赤岳があり自分がついさっきまで山頂にいたことが嘘のように感じるほど雄大であった。地蔵尾根はピッケル・アイゼンを駆使して安全にかつスムーズに降ることができた。行者小屋につき冬山装備をしまい南沢を下りる。氷のはった道に苦戦しつつ赤岳山荘に14時ごろ到着。登山を始めた頃から憧れていた積雪期の赤岳にまさか高校生のうちに登れるとは!いつかは赤岳から硫黄岳の周回もしてみたい。(上)