- 支部報告と講演;「コンビニ登山」の危うさを露呈したトムラウシ山大量遭難
11月23日(土)に千葉支部主催で房総の内浦山県民の森にて35名の出席で行われました。
オリエンテーションに続き、各支部から活動報告がなされ、休憩後の講演は15年前の有名なトムラウシ山の遭難事件についての第三者側から見たその原因他についての話で、マスコミに乗らないような興味深いところが各所に。講師は千葉支部会員でトムラウシ山遭難事故特別調査委員会元座長の節田重節さんです。「コンビニ登山」の危うさを露呈したトムラウシ山大量遭難の演題で、元座長として時間経過を通して何が原因で大量遭難となったのか、解説して頂きました。
夏山遭難史上かつてない悲惨な事故はどのように発生してしまったのか、現地調査に始まり、生存者への長時間のヒアリングを経て、更には低体温症の発生経緯の医学的検証などが行われています。その主な原因は①リーダーの判断ミスによる気象遭難②登山ガイド同士のまた登山客へのインフォメーション不足③ロックガーデンまでに倍の時間が掛かっているのに戻るという選択をしていない・・・等など、ツアーの性格上予備日が無いことやガイド同士が初対面と言ったこともその根底にあると思われました。支部山行は旅行会社ツアーとは違いますが天候・参加者の体調など判断を誤ると遭難に繋がる事を肝に銘じこれからの山行に活かしていきたいと思います。
続いて、2部として山本哲夫会員から大雪・トムラウシ山・十勝岳のスライドの紹介があり、1部の講演内容と対照的なトムラウシ山のその美しい景色が山の楽しさを強烈に表していました。天気が良いと素晴らしい北海道の雄大な山並みに一度は歩いてみたいと思いました。
夕方からは、各支部の挨拶に始まり宴へと。部屋割りごとのテーブルでこの宿の名物の金目煮が供された夕食からそのまま懇親会が20:00まで和やかに。その後は、会議室に場所を変え2次会へと流れ込みました。お酒が足りるかしら?と心配な状況に。何とか足りたようで22:00に終了。その後は部屋でどうなったのか記憶に有りません。(京)
開会の言葉 トムラウシ山大量遭難の講演
大雪・トムラウシ山・十勝岳スライド 懇親会
2次会が和やかに・・・