10月25日(土)雨 参加者: 12名
タイム:10:05鳩ノ巣駅スタート→10:15双竜の滝→10:30鳩ノ巣渓谷→11:20昼食→14:30古里駅
リーダーによる巡検前のレクチャーに耳を傾ける。鳩ノ巣渓谷の地質は主にチャート(岩石名)と砂岩で出来ており、長い年月をかけて多摩川が岩石を削りV字状に切れ込んだ景観を作り上げた。砂岩は砂が固まって出来た岩であり、チャートは放散虫などのプラクトンの死骸の殻が固まって出来た非常に硬い岩である。
チャートの成長速度は非常に遅く1mm/1000年と推測されているとの説明があり、形成期に至っては2億5000万年前の三畳紀から2億100万年前のジュラ紀に堆積したとされている。一帯の地層は「秩父帯」と呼ばれ、日本の「地学研究の原点」となっている。現在の鳩ノ巣渓谷の場所で岩石が生成されたのではなく、生成された場所は遥か南の赤道より少し南の付近との説明を聞き、遥か悠久の地球の営みに思いをはせる。また、双竜の滝では断層を観察することができ、滝付近では(ワー 地層が曲がってるとの声)。
しゅう曲チャート「断面が円弧状」が観察でき、岩盤が割れたり、円弧状に折り曲げられたり、造山活動で大きなかつ複雑な力が働いた痕跡を確認することが出来た。その後多摩川河川敷を散策、水が長い時間をかけ岩を浸食した痕跡を観察30~40mにも及ぶ断崖絶壁を目の当たりにして自然の力を再確認し、雄大な景観にも感動、紅葉にはまだ早く、秋の紅葉シーズンの風景を想像して散策を締めくくった。午後は古里駅まで山中でのチャートを観察しながら遊歩道を散策、雨の影響で周囲が暗く、細部を観察できなかったのが心残りであった。その後古里駅で解散、地層の成り立ちを巡る巡検を終えた。(斉)




