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日本山岳会 千葉支部

南東北で沢登り:蔵王振子沢と叶道沢

9月27日(土)~28日(日)晴れ 千葉支部3名、本部ユースクラブ3名

本部ユースメンバーと合同で予定していた北アルプスの伊藤新道が天候不順で直前に取りやめになり、日程を短縮して南東北へ転進。蔵王・振子沢と七ヶ宿の叶道沢上流の地神沢下降とクロノ沢を遡行した。

前夜、福島の道の駅で仮眠。今日は蔵王の御釜を源流とする振子沢での沢登り。蔵王エコーラインの賽の磧(さいのかわら)駐車場から出発、遊歩道から濁川へ降りる。途中、これから向かう振子滝がよく見えた。落ちる水が風で振り子のように揺れるのが名前の由来だそう。沢装備して左岸の小さい流れの振子沢へ入渓するが、下部はボサがうるさいのと砂床で歩きづらい。巨岩のゴーロと小滝を越えていくと振子滝の下段に到着する。滝は下段と上段の二つに分かれていて、下段は右岸を木を掴みながら高巻いた。上段は左岸を登るが足元がザレてかなり危ない。ユース組に登ってもらい、ロープを張ってもらった。滝の上は、景色が一変して、溶岩が固まったような岩の世界。岩稜をグングン登るとやがて稜線が見えてきた。ザレ場を登りきると猛烈な風が吹いていた。五色岳に登ると眼下にエメラルド色の御釜が見下ろせ、向かい側の馬の背の稜線には登山者が沢山見えた。五色岳からの稜線伝いに歩き濁川に向かって下降する。沢は下らず、対岸の斜面を登ったが途中からは藪漕ぎになった。大黒天に向かう登山道に出てようやくほっとした。登攀、懸垂、藪漕ぎと沢のフルコースを味わった。

翌日は、七ヶ宿の叶道沢(地神沢~クロノ沢)の周回コース。前日とは打って変わって癒し系のナメ沢。キノコを探しながら約1時間林道を歩き、下りの地神沢へ入渓。ほどなくナメが出てきて、それが延々と続く。ブナの森と相まって素晴らしい渓相です。途中のポットホールをそっと覗くとイワナが見えた。Hリーダーは2匹手づかみで取って見せた! 時間も無いので魚はリリース。二股の出合いまで下降し、今度はクロノ沢を遡行する。こちらもナメが美しい沢だった。往復の林道歩きが少し長いが、それでも満足度の高い癒し系の沢でした。(三)

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