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日本山岳会 千葉支部

宮崎県の九州百名山・鉾岳へ

8月3日 晴れ 2名

大崩山が主目的の九州山行の2日目は、パックン岩と一大スラブで有名な鉾岳山行。延岡市内から1時間半ほどで鹿川(ししがわ)キャンプ場へ。途中の日之影町では道路際のそこかしこで町民総出の道路清掃活動が行われていて、軽い感動を覚えることとなる。キャンプ場までの狭い林道でもその活動が展開されていた。

キャンプ場駐車場から登山口へ向かい鉾岳大明神横から登山道へ。ゆったりとした道を進むと突然「日本最大級」のスラブが現われる。もちろん下から眺めるだけで先を急ぐ。ウン?登山道の岩陰に毛皮のようなものが?ありゃーぁ!まだ若いカモシカの亡骸だ!おそらくスラブの一端から落ちたのだと思われた。何とも言えない気分を引きずりながら最初の沢を越えて名物の「パックン岩」へ。さすがに人だかりがしている。河原の大きな岩がスッパリと横一文字に割れていて、まさしく口を開けた感じに見て取れる。なかなかの光景にしばらく遊ぶこととなった。

滝見新道の急登をこなし展望所に寄り道をした後に再びの徒渉箇所へ。ここで、ようやく「ツチビノキ」が現われてくれた。何でも世界で鉾岳近辺にしか自生していない絶滅危惧種とのこと。ジンチョウゲの仲間らしい。これで元気をもらい雄鉾岳への最後の踏ん張りをこなす。展望が開けた頂上では大岩先のパノラマを楽しみながらお昼となる。腰かけた場所の周囲を良く見渡せば頂上周辺にもツチビノキの花が点在している。昨日の大崩山苦行の疲れがたっぷりと残っている身には、ルートがゆったりとしている割に徒渉ほか変化があり良い感じの山として記憶に留まることになった。㋔

 印象的なパックン岩

 絶滅危惧種のツチビノキ

  雄鉾岳先の大岩からの眺め

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