6月28日(金)~29日(土)晴、参加4名
初日は高原ヒュッテから赤岳鉱泉までの歩行、3時間少々なのでゆっくりと出発。ところが駐車場に到着すると満車! 早朝到着メンバーの車位置を工夫して何とか2台駐車。梅雨シーズン初めての晴天でどっと登山客、観光客も繰り出した様子。木々に囲まれた赤岳鉱泉までの道をのんびりと進む、時おり吹く微風が心地良い。足慣らし程度の感じで赤岳鉱泉に着く頃には、それでも汗びっしょりになった。もう本格的な夏山が始まっている様子。
赤岳鉱泉はほぼ満員の混み具合、なので予約優先にて個室に入る。定員6人の部屋に4人なので余裕あり快適だ。荷物を解き放ちのんびりと近場を散策。テント場では様々なテントが花開いている。夕食はなんと3回に分けてで私達は2回戦の18時から、今日は残念ながらステーキではなくハンバーグ、疲れを癒すビールが美味しい。鉱泉風呂は改修中で7月2週目位から使えるらしい。
2日目は5時前に起床、5時半から朝食で6時半前には出発した。抜けるような青空に吸い込まれそうな感覚の中、硫黄岳→横岳→赤岳のゴールデンコースを目指す。出だしはまあまあ快調ながら傾斜がきつくなるに連れて息が上がってくる。2時間近くかけて赤岩の頭に到着すると一気に視界が開けて吹く風も気持ち良く、八ヶ岳に来た実感がひしひしと、実に45年ぶりの硫黄岳を間近に眺めた。30分も登ると硫黄岳頂上、雄大な爆裂火口も45年ぶりに眺める。ここからは稜線上を赤岳迄歩くことになるのだが、横岳までの道が長く感じられるし、横岳から赤岳までの岩場の連続は歩きごたえがあった。稜線上は遮るものが全くなく晴天の中、まるで本格的な夏の八ヶ岳を楽しんでいるようだ。赤岳天望荘に着くと疲労感と目前に迫る赤岳の姿が半端ない、赤岳までは登りあと30分程度。赤岳への急登をこなして頂上へ、そこから文三郎尾根の急坂を下って行者小屋へ。小屋に着くとホッとして南八ヶ岳のメインコースを歩いた実感がこみ上げてくる。ふと見上げると今回は歩かなかった阿弥陀岳の美しい姿が青空に浮かぶ、次はこの山へ行くのだと思いながら行者小屋からの下山道を歩いた。
【注記】リーダーの私は出発前夜から謎の倦怠感と全身蕁麻疹の体調不良があり、何とか赤岳天望荘まで歩いたが目前の赤岳は下山まで考えると不安があり登頂を諦めて地蔵尾根分岐まで戻り下山、行者小屋でメンバーと待合せた。赤岳へは経験豊富なメンバーにお願いした。私は地蔵尾根を下るのも少々難儀する程の疲労感であり、また赤岳を精通するメンバーがいたのでこの判断は良かったと思っている。私は下山翌日に病院へ行き治療中である。(今)
硫黄岳爆裂火口 硫黄岳頂上
赤岳山頂
行者小屋から望む阿弥陀岳 横岳⇔赤岳の岩場