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日本山岳会 千葉支部

奈良県曽爾村の低山へ

6月27日~7月1日 概ね晴れ 1名

奈良県曽爾村になかなか人気の低山があるとの情報を得る。未だ梅雨時で1週間前時点では天候が心配されたが、結果は全日とも晴れに恵まれ、低山でもあり暑さと闘いながらの山行となった。28日に兜岳と鎧岳に向かう。標高1000mに満たない山ながら、里からは急峻な感じの山容に見え挑戦欲が刺激される。コースタイムは4時間ほど。林道わきの駐車場から登山口へ。そこには「ハイキングコース」との標識が有る。本当かしら?と疑いながら樹林帯から急登へと進む。この岩混じりの急坂がなかなかの感じで決してハイキングではないと痛感。傾斜が緩んでまもなく兜岳の頂上へ。展望はあまり良くない。すぐに峰坂峠へと下ることに。東側の展望が素晴らしく、曽爾村で有名な曽爾高原ほかのパノラマが広がる。峠からは植林の山腹を斜上する。鎧岳頂上も木が育ってしまった所為か展望は芳しくない。一応の達成感を得て、峠から里に下りることにする。里に近いところで1ケ所のみルートが不明瞭なところが有り少しウロウロ。何とか草茫々のルートを畑の横に探り出し駐車場へと戻る。YAMAPが無かったら遠回りすることになったことが確実だ。

一日置いて30日は曽爾高原から倶留尊山1000m強に登ることに。前の日の宿が十津川村だったことから登り始めがお昼近くに。天気がまたピーカンでまあ暑いこと暑いこと。湿原状のお亀池の横を進み、まずは亀山峠への階段状登山道をこなし、峠から二本ボソまでは岩混じりの緩い登山道となる。この間は全く日陰帯が無くあわや熱中症状態に。何とかたどり着いた二本ボソには曽爾高原の緑地がイワシの口に見える展望台があった。ここから先は個人所有地とのことで入山料が必要。一旦下り登り返して倶留尊山の頂上へ。三等三角点がありやや広い感じだが、こちらも展望には恵まれない。元来たルートをゆっくりと戻る。亀山峠付近から見るお亀池、周りの薄の緑地、そして遠くに兜岳・鎧岳。改めて良い眺めだと思わずにいられない。

曽爾村の人口は1200人強で、三重県に隣接している。かなりの歴史がある古い村で、人口減はあるものの若い移住者も若干ながらいるらしい。2泊させてもらった宿も古民家で、村全体がある時代で時が止まったように感じられた。そして、いつも思うことだが奈良県の道路は酷道がそこかしこに。初日の三重県の名張から曽爾村に向かう道路も細く曲がりくねったもの。そして、がけ崩れ対応の工事の関係で時間帯通行止めに引っ掛かり30分ほどのロス。先が思いやられる感じだったが、その後は何とか無事に済みました。最終日は、宇陀市の室生寺に寄り日本一小さい五重の塔などを巡ってから帰路につきました。㋔

 

兜岳の急登                    遠くに曽爾高原

これがルートとは?!

 

中日は観光でみたらい渓谷や            小辺路を少しばかり

 

曽爾高原のお亀池と倶留尊山            亀山峠からの眺め お亀池と遠くに兜岳・鎧岳

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