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日本山岳会 千葉支部

雄国沼と安達太良山 福島の山 花めぐり

6月27日(金)雨・28日(土)晴、参加4名

タイム:27日 雄子沢登山口9:40→11:40雄国沼湿原
→13:20雄国山→15:00ラビスパ裏磐梯
28日 ロープウエー薬師岳山頂駅9:20→10:40安達太良山
→矢筈森→12:30くろがね小屋→14:00ロープウエー山麓駅

27日4:30市原市役所発。晴の予報に反して天候悪化。急遽、安達太良山の予定を変更して雄国沼を目指す。雄国沼湿原は「泥炭地形形成植物の発生する地域」として天然記念物となっている。泥炭地は炭素貯蔵能力に優れ、気候変動対策に果たす役割が大きく、保全すべき環境だ。

雄子沢登山口から2時間、木道を進むと濃い霧の中に黄色のベールが浮かびあがり、ニッコウキスゲが見えてきた。尾瀬沼を凌ぐ日本一の大群落だ。ヒオウギアヤメ、レンゲツツジ、コバイケイソウが真っ黄色のキャンバスに鮮やかなアクセントをちりばめている。濃霧が晴れたらどんな光景が広がっていることだろうと夢想する。

帰路は雄国パノラマ探勝路。雄国山1271mを越えてラビスパ裏磐梯へ戻るルートは、利用者少なく荒れたコースだった。

キスゲとコバイケイソウとレンゲツツジ

ヒオウギアヤメとキスゲ

雄国沼の木道を歩く

28日、日程変更の作戦が大正解。快晴の安達太良山は雄大な火口風景と初夏の高山植物で我々の目を楽しませてくれた。昨日は荒天で運休だったロープウエーを利用して、山頂1699mまで1時間少々。真夏の陽気で汗が噴き出す。

地元で乳首山と称される特徴的な山頂は岩頭で、梯子を攀じる。昼食後、牛の背と呼ばれる主稜を進むと、西側に月面を思わせる荒涼とした沼ノ平爆裂火口(立入禁止)が迫る。矢筈森のピークを経由して、くろがね小屋に至る道にはアカモノ、サラサドウダン、ウラジロヨウラク等の高山植物が見頃で目を奪われた。下山途中、山菜大好きのメンバーが「アッ、こしあぶら」と、20回は絶叫?して目を輝かせた。天ぷらにしたら絶品だそうで、一度食べてみたくなった。

迫力ある沼ノ平を見下ろす

くろがね小屋は建て替えのため2028年11月まで休業中。(私事ですが)1980年12月、小屋の300m先で硫化水素の充満した雪穴に落ち、亡くなった後輩に黙祷して下山した。(齋)

安達太良山の山頂

アカモノが可愛い

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