4月26日(晴れ) 12名
「大小山は、足利市の東部に位置する、低山ながら好展望の山である」と、山の本やネット上には載っている。しかし、チャートの文字は無い!
10時15分、富田駅を出発。山肌に「大」「小」の文字が掛けられているこんもりとした山を目指す。阿夫利神社側の登山口で、リーダーの三木さんからチャートのレクチャー。「チャートとは、放散虫などの殻が海底に堆積してできた岩石。非常に硬い。1㎜堆積するのに1000年掛かる。南アルプスの赤石岳も同じチャートで、色を山の冠にしている」等々。「なんで赤いんだろう?」と三木さん。赤は、鉄など鉱物の酸化が起因して、他の色も堆積した環境によって変わるとのこと。興味深い。
山道には尖った欠片が多く散らばり、頂上に近づくにつれ、壁のような露岩が現れる。壁面は層状をなしたチャートが、斜めになったり、縦になったり、彎曲もしている。地球の成り立ちを覗き見るような感動だ。
梯子を上り、鎖場を超え、赤いチャートを掴み、大小山頂上に到着。こんもりと見えた山がガチガチの岩山とは!登って見なければ分からない。自然学の楽しさだ。更に歩を進めて、北嶺という妙義山山頂。ここからの景色は正に360度の大展望。関東平野はもちろん、赤城山や雪を纏った山々がはるか遠くに見渡せた。「好展望の山」納得である。(高)
壁のような露岩 頂上へ