4月12日 晴一時曇 5名
中央線に揺られ奥多摩駅に到着。バスに乗り換える。長蛇の列だ。都会の喧騒から離れ、自然に癒されようと奥多摩に来たのに、これじゃ都会と変わりない。やはり、今回も奥多摩の洗礼を受けるのか。と思いきや、手前の川乗橋バス停で9割ほどの人が降り、一気にバスは静かになった。降りた人たちは川苔山に向かうようだ。予想以上に人気の山らしい。
さて、ようやく静かになり気分は上々になる。東日原バス停に到着し、登山開始。最初はジグザグから始まり、急登。尾根にとりつき、多少はゆるやかになる。すれ違う人はほとんどいない。静かで、心が落ち着く。一杯水避難小屋にて昼食。この辺りから、数人ほどすれ違う。例の川苔山から登ってきたようだ。山頂へ歩く。分岐の看板を通り過ぎようと、視界を前に戻そうとしたところで違和感を覚える。同行のメンバーも気づく。どうやら、そもそも小屋からのルートが間違っていたようだ。といっても、そこまで致命的ではない。少し戻るように山頂への尾根に取り付く。若干の急登。山頂手前、少しのブッシュをかきわけ、到着。一瞬、ここは山頂なのかと疑うくらいに静かで控えめな山頂だ。三角点を見つめ、本当に合っているどうか思案する。ふと後ろを振り向いたら、天目山と書かれた小さな看板が木に括り付けられていた。合っていた。良い、とても良い。自分好みの山頂だ。静かとはいえ、眺望は開けている。晴れ予報の日だったが、案外雲が多かった。写真をとり、一息ついて下山を開始する。ピストンで下山だが、帰りは一部尾根からのルートで下山してみる。やせ尾根なので、気をつけて歩く。行きのルートに合流するはずだが、尾根が広がっていき、分かりづらい。同行者とともに探る。ようやく合流でき、一息つく。東日原バス停へ到着。バスは1時間後。のんびり歓談しながら、バスを待ったのだった。(H)