9月23~24日 曇り時々雨 6名
長く暑い夏から秋の気配へ移り行く中、静謐な癒しを求めて那須連峰を訪れた。天気は回復傾向にあるものの山麓から見上げる山頂付近は雲の中、天気の不安を抱えながら登り始めるも秋を感じさせる涼風が気持ち良い。程なく最初の山頂、茶臼岳では登頂を喜ぶものの白い世界が広がり見通しが悪い。感動もそこそこにお鉢巡り、火口の景色も白いまま雨も徐々に強まっている感じがする。雨具を着込み峠の茶屋避難小屋を目指す。到着後は雨脚も強くなり、雨をしのげる小屋は嬉しい。昼食を取り、雨装備を再確認して今日はショートカットルートにて宿泊地の三斗温泉を目指すことにした。昼過ぎには温泉に到着、雨に濡れた装備を干して早速温泉で温まる、その気持ちのよさは最高のご褒美であった。到着と同時に雨脚も更に強まり本降りに、ショートカットは結果的に正解であった。体が温まると自然と軽く宴会へ、その後もそれぞれ露天、内湯を満喫しながら静謐な温泉宿の一日が終わった。
翌日のルートは渡渉点もある大峠を回る周回ルート、前日の降雨量も気になり宿での情報と併せて熟考・分析して予定通り大峠へ。暫くは下りが続き最初の渡渉点では水量は多いもののほぼ問題なく歩を進める。次々に現れる渡渉点では水量が多い事もあり、かなり難儀する箇所もあったが何とか大峠まで登り返してホッと一息。霧雨が強くなり雨具を着込んで気持ち良い笹原を登り続けると霧も晴れてきて青空も覗くように、小ピークで三本槍が姿を現す。雨具を脱ぎ三本槍ピークを目指すとやがて霧が流れてきて、頂上に着く頃には再び白い世界へ。少し早い昼食を済ませた後、ぬかるんだ登山道に難儀しながら次のピーク朝日岳へ。朝日岳ピークも白い世界、登頂記念写真もそこそこに最後の難所の岩場ルートに突入、慎重に進み下山道分岐に到着後、今回の登山を振り返りながらのんびりと下山した。恵まれたメンバーで那須連峰の主要3峰に登頂でき、温泉も十分楽しめた事に感謝しながら2日間を終えた(今)
雨の中、三斗小屋温泉に到着
徒渉に難儀しつつ 何とか三本槍岳山頂へ
朝日岳への岩稜帯 朝日岳からの下山ルート