7月13~14日(晴れ、曇りのち雨)(5名)
登山予定の1週間前、白馬大雪渓に多数クレバス発生にて通行禁止、急遽栂池からのピストンにルート変更と多難な出だし、更に出発当日にJR人身事故で何とか集合場所へ到着と不要なおまけ付。逆に天気は急展開の青空広がる中、絶好の登山開始。
好天の中、順調に天狗原湿原に到着し大休息、湿原の絶景を楽しみながら此処からペース違いによって2班に分かれて登山再開。この先は岩場の多い登山道を息を切らしながら白馬乗鞍を越え、大池を望み見ると心が和んだ。大池の素晴らしい景色を堪能しながら山荘の傍らで軽食、景色が良いと美味しさ倍増。
気合を入れ直して更に登りに挑戦、これから先は急登もあり苦労しながら小蓮華岳の山頂着、美しい稜線が広がる。白馬自体も美しい山だが、この山々の連なる稜線の美しさは筆舌に尽くし難い。小蓮華から先もまだまだ登りは続き、三国堺を過ぎた辺りから一段と疲労感が増し、足が上がらなくなる。しかし前に進まない限り山頂を極める事は出来ないので頑張るしかない。山頂が目前に迫るとげんきんなもので、急に足が動くような錯覚もあるのか何とか登頂、ヘロヘロ状態で記念写真。頂上から宿泊先の白馬山荘は目と鼻の先、下るだけで先発班が宿泊手続き済で楽々部屋になだれ込み、一休みしているうちに美味しい夕食時間となった。
翌二日目は同じコースを下るのみ、10時過ぎには降雨の予報で予定より早めに六時前出発。昨日2班に分かれた為、初めて山頂で全員の登頂記念写真を撮り、名残を惜しみながら下山を続ける。昨日と同じコースなのに、景色が違って見えるのは疲労感と天候の差なのか、一段と稜線の美しさが際立つ。本当に美しい山脈を歩けた事に感謝しかない、自然は山は素晴らしい。
小蓮華を過ぎた辺りからの大池は美しいが、池の色が昨日のブルーとは違い、全体的なイメージも違って見えるのも自然の恵みだろう。途中、少しお花畑にも立ち寄る余裕があるのは疲労感の違いからなのか。花々の美しさも白馬ならではの特権?昨日にコマクサを見たことも思い出した。大池で小雨がポツポツ、天気予報通りにも驚くが、取り合えずザックカバーのみを点けて出発。白馬乗鞍付近でライチョウの親子に遭遇、ヒナは生まれて数日程度ヨチヨチ歩きが可愛い。今回は多くの雷鳥ファミリーに遭遇すると言う幸運があり、それぞれの特徴も楽しめたのは貴重な経験だった。例えばあるファミリーは完全な夏毛で元気に、頂上近くは冬毛が残るつがいとか。
乗鞍を過ぎると雨も激しさを増し、上下雨具で下山を続ける。天狗原の湿原で昼食予定であったが、雨も激しく先を急ぐ。登山道の石も滑り易く、川のように滝のようになっている箇所も多く、慎重に下山を続け登山口のある自然園に付いた時はバンザイと叫びたい気分だった。最後は激しい雨に遭遇したが、忘れられない素晴らしい山旅となった。(今)
天狗原湿原の木道 雪渓のトラバース
白馬大池 稜線を歩く
頂上にて 雷鳥の親子(ヒナは拡大)
※ 7/4の大雪渓 多数のクラックで当分通行禁止