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日本山岳会 千葉支部

雪山指導者講習会に参加しました

3月9日(土)~10日(日) 晴れ 5名(受講者3名、講師サブ1名、担当理事1名) 

一泊二日の本部指導者養成講習会に参加した。初日は座学講習、二日目は雪山山行で、水ノ塔山へ登った。

初日の講習では長野県警山岳救助隊による「最近の遭難事故と救助活動」について話を伺った。救助動画付きで聞く活動の話は緊迫感がある。いずれの遭難事例も、突き詰めれば準備不足が原因だった。事前の情報収集不足、体力不足、道具の用意不足、あらゆる不足と些細なミスが大きな事故に繋がることを考えると、山へ行く前の準備がいかに重要か思い知らされる。その後に講義のあった松原ガイド(JACユース委員長)の話も、主に内容は事前準備だった。気象図を見て天候予測することや雪崩のリスク回避など、自分で学ぼうとしても限界のあることを講師に教えて貰える機会は貴重だと感じた。また、JAC副会長の飯田氏による日本の氷河の講義も大変勉強になった。知っていると、山行時の山の見方も変わる。様々な角度から山を知られるのは楽しい。

二日目の雪山講習は車坂峠から高峰温泉を経て水ノ塔山までの往復山行である。雪山における装備の重要性を、一つ一つのパーツ毎に松原ガイドがポイントを説明してくれる。「なぜそれが必要か」を知れば、理解が自然と深まる。ストック、アイゼン、ピッケルの使い方や装着のコツを聞き、雪山歩行練習や滑落停止訓練まで実践できたのも有意義だった。前日まで危ぶまれた天候も、松原ガイドの予想通り回復し山頂からは絶景を見ることが出来た。黒斑山の向こうに浅間山が顔を出し、噴煙を上げている。冬ならではの絶景を堪能し、学習内容も盛り沢山の大変充実した二日間となった。(栗)

 

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