2023年6月10日(土)曇り13名
五井駅スタート10:00→阿波須神社10:20→戸隠神社(惣社神社)10:50→上総国分寺跡11:00→神門5号墳11:30→神門瓦窯跡11:35→諏訪神社11:50→養老川西広羽目板堰12:20→市原歴史博物館(見学(14:10→16:00)ゴール(歩行距離約11km) 解散
梅雨空を心配したがてるてる坊主のおかげ、時折薄日の差す快適なコンディションの下、五井駅を出発。広く真っ直ぐに伸びる更級通りを南東に進むと向こう正面にお椀状のこんもりとした林がポコポコと三つ四つ見えるのはそれぞれ古墳だという。周辺、東京ドーム9つ分の広さの中に220基もの古墳があったというのだから驚き。街の開発に伴い現在は失われたものが多いが、神社が置かれたおかげで残っているものや当時の姿で保存されているものもある。更級通り沿いにある阿波須神社は大きな古墳の残された一画だとのこと。
一方、県指定史跡の神門5号墳は全長42.6mある前方後円墳の墳丘が残されており、東日本最古の3世紀前半のものと推定されている。…もしや卑弥呼と関係があったかも⁉︎また諏訪神社は急な石段を登り詰めたところに社があり随分と高い所にあるなと思ったら、そこは諏訪台古墳9号墳そのもの、朝に眺めたこんもり林の一つであった。
古墳時代から時代を下り奈良時代の探訪へ。市原が房総の中心地であったことは上総国分寺跡にある七重塔の大きな礎石を見て納得。推定高さ63mの朱塗りの仏塔は遠くからも聳え立って見えたことだろう、ここに住む民のみならず東京湾を隔てた国の人々にも強いインパクトを与えたに違いない。さらに国分寺関連のものとして、戸隠神社が総社と呼ばれ国分寺を守る役割をしていたであろうこと、神門瓦窯跡は国分寺に使われた瓦を生産していたところと知った。
小湊鐵道の車両に手を振りつつ田園風景の中を進み養老川のほとりへ。水門のある所、ここはかつて西広羽目板堰という水田灌漑用の木造の堰が置かれていた。現在は市の民俗文化財として保管され、定期的に再現し技術を継承しているとのこと。少し上流へ移動し土手に腰を降ろして昼食。ゆったり流れる川面をわたって吹く初夏の風が気持ちよく、ウグイスやホトトギスの鳴き声に癒されながら一息ついた。
午後は山倉ダムを経由して昨秋に開館した市原歴史博物館へ。学芸員の方に解説をしていただきながら見学し、古墳から出土した剣や埴輪などを見て今日の学びの復習が出来た。
古の景色を想い、市原の魅力が心に染みた一日でした。コース設定と案内をしてくださった高橋琢子さん、大変お世話になりましてどうも有り難うございました。 ㋗