メニュー

日本山岳会 千葉支部

自然学クラブ・第15回巡検 富士山五合目

7月23日(土) 晴れ 参加者:14名

標高約2300mの「お中道」はシャクナゲの季節。この道は、ちょうど森林限界にあたり、スコリア斜面では荒れ地に育つカラマツの幼木が芽生え、生育の過程が一目瞭然。のたりくねる姿は、この地に最初に育ったもので、強風や重たい雪など厳しい自然環境に耐えた姿が感動的だ。風で枝が一方的に育つ旗型樹形も多い。

御庭から大沢崩れに向かうと、森林限界を形成するコメツガ、シラビソの森が大きなうねりのように約2800m付近まで上昇する。「ナダレで下がる」のは分かるが、「なぜ上がるのか」が謎だった。富士山にはマグマ活動が活発で大室山などの側火山や宝永山を噴火させた「弱線」と、活動が穏やかな部分があり、その地下の活動によって森林限界も上下する。

天候に恵まれ、足元は西湖、精進湖、河口湖。甲府盆地の向こうは八ケ岳。南アルプスは入道雲に隠れていた。(雄三)

   

pagetop