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日本山岳会 千葉支部

みちのく潮風トレイルはキツカッタ!

10月10~11日 晴れ 1名

何かの雑誌で見かけて気になっていた「みちのく潮風トレイル」へ。盛岡から宮古へはバス便しかない。宮古駅を10:00過ぎにスタート。市街地から臨港の魚市場方向へ向かい、トレイルのルートに乗る。直ぐに、東日本大震災時の津波到達標識が目に入る。早いもので、来年で15年目になるとは。三陸復興の横断幕の中で水門の工事が進んでいる。浄土ヶ浜を目指し車道の歩道を歩く。と、いきなり横の急な階段で50mほど上がる。ビジターセンターから観光船乗り場などを経てレストハウスへ。丁度お昼時。名物のタラフライ定食をいただく。窓の外には小学生の遠足の姿が。今日はここから8km弱の休暇村陸中宮古を目指す。コースタイム3~4時間?平地の倍も掛かる?やがてこの疑問の答えを体で知ることになる。蛸の浜から大沢漁港、日出島とトレイルをこなすが、とにかく海際から次の海際に至るルートはまるで登山道。上がっては下り、またもや上がっては下りの連続で、なるほど平地の倍の時間が掛かる理由が判りました。痛いほどに!何とか予定より若干の遅れで崎山の潮吹穴へ。今日の波ではクジラの潮吹程度であった。そう言えば、その少し前に海際なのにカモシカさんに遭遇しビックリ。要所要所にトレイルの指導標が有り、ルート上にはピンクテープの替わりにブルーテープが設置されている。それでもマップかデジマップは必携と思われた。明日の田老までのルートは15kmほどなので若干心配な感じ。

翌日は午後から雨の予報に。足の運びが思わず速くなる。宿漁港から女遊戸浜に至ると、ルートのすぐ横に宮古CCのゴルフコース。簡単なネットが所々に設置されているだけ。ボールが飛んで来たらと思うと駆け足で通り抜けたくなる。更には、完全にゴルフ場の中のカート道路で縦断することに。カートに乗ったお客さんが怪訝な視線を向けてくる。ゴルフ場を抜けて舗装道路を松月浜へ。ここからは陸中海岸自然歩道となり、想定通り登山道を登る。樫内浜には満潮時の迂回ルートが有ったのだが突入することに。あともう少し潮が来ていたら途方に暮れるところだった。上がり下って栃内浜へ。ここは歩きにくい砂利浜を200mほど。また登りいよいよ目的地の田老へのルートに入る。ここからもアップダウンが続き、最後の方の1ヶ所手前では重機が入って工事中。ルートは泥濘で材木が敷かれている。そして、またしても登りの階段が現われたので、思わず「いい加減にしてーっ!」と叫んでしまった。すると、お昼休み中の作業の方が重機内で眠っていたようで起こしてしまった様子。苦笑しつつしばらく進み、ようやくのことで田老の有名な新旧堤防を目にする。旧堤防の中の野球場では少年野球の真っ最中。平和を感じる。お蕎麦屋さんで遅いお昼とトレイルの打上げをして、新田老駅から三陸鉄道で宮古に戻る。しかしながら、疲労困憊の極致!㋔

 

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