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日本山岳会 千葉支部

立場川本谷で沢登り研修

8月30日(土)~31日(日) 晴れ 10名(千葉支部2名)

CMSCA(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)の沢登り研修会で、八ヶ岳の立場川本谷を遡行し阿弥陀岳に登ってきた。立場川は沢に恵まれない八ヶ岳の中でも貴重な美しい沢だが、行程が長いので沢中泊になった。

朝、舟山十字路を出発、旭小屋に向かう林道を歩く。旭小屋を過ぎたら、沢装備になり河原歩き。連続した二つの堰堤の脇から登ると水量が増えてきた。やがてゴルジュの中の小滝をいくつも越えて、大岩の隙間を潜る。体がやっと通り抜けられるぐらいのメタボチェッカーあり。シャワーを浴びる滝では、水量が多すぎて身動き取れず、引きずり上げてもらうような場面もあった。全身濡れると寒くてじっとしていられないほど。

やがて平和なナメが出てきて、標高2300m付近のビバーク適地に到着。今回のテーマは「軽量化」で、テントは使わずにタープまたはツエルト泊になった。さっさと寝場所を確保し、薪を集めて焚火が始まった。暗闇の中で焚火を囲んでのおしゃべり。星もきれいに見えて、楽しい一夜だった。

翌朝は、水量の少なくなった本流を遡り草原状の斜面へ。阿弥陀南稜の急峻な壁に向かって登る。反対側には赤岳と権現岳を結ぶ稜線がきれいに見渡せた。いったん岩壁を登り懸垂下降するとハイマツのトラバース。藪に苦戦しながらも阿弥陀岳への登山道に出ることができた。山頂で八ヶ岳の雄大な景色を楽しみ、御小屋尾根を下り舟山十字路に戻った。

今回はCMSCA所属の3つの山岳会合同での研修会。リーダーシップ・メンバーシップは勉強になったし、沢中泊で懇親も深まった。山岳会ごとのいろいろなノウハウも知ることができてとてもよかった。(三)

    

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