2026年7月山行 チャレンジ登山「北アルプス 針ノ木サーキット」報告
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1. 日程: 7月25日(土)~26日(日)1泊2日
2. 場所: 針ノ木サーキット
3. 参加者: CL宮内有加、SL小玉和孝、田中利昌、峰真人、那須朋美、宮崎則子、町田千絵、朝井紀久子、館野洋彰(他支部)、野沢恵子(他支部) (計10名)
4. 天候: 1日目 晴れ 2日目 曇のち雨、稜線上は風あり
5. コースタイム:
<行程計画>
◆7月25日(土)行動時間 約9時間00分(休憩 75分込 コースタイムの80%で設定) 登り1,487m 下り378m 距離 7.7㎞
針ノ木登山口(6:00)~大沢小屋(7:40)~針ノ木小屋(11:10着12:20発)~蓮華岳(13:50~14:00)~針ノ木小屋(15:10)
◆7月26日(日)行動時間 約13時間30分(休憩 55分込)登り1,207m 下り2,319m 距離 15㎞
針ノ木小屋(4:00)~針ノ木岳(5:10)~スバリ岳(6:15)~赤沢岳(8:25)~鳴沢岳(9:45)~新越山荘(10:25~10:40)岩小屋沢岳(11:37)~種池山荘(13:15~13:30)~柏原新道登山口(17:15)
<行程実績>
◆7月25日(土)
針ノ木登山口(6:05)~大沢小屋(7:02)~針ノ木小屋(10:20着11:30発)~蓮華岳(12:45~13:30)~針ノ木小屋(14:20)
◆7月26日(日)
針ノ木小屋(3:45)~針ノ木岳(4:45)~スバリ岳(5:50)~赤沢岳(8:00)~鳴沢岳(9:05)~新越山荘(10:00~10:40)~岩小屋沢岳(11:20)~種池山荘(12:50~13:35)~柏原新道登山口(16:35)
【山行概要】
7月25日、26日の2日間、10名で針ノ木サーキットに行ってきました。募集人数10名に対して、埼玉支部からは8名の応募だったため、東京支部やスケッチクラブの会員に声をかけ、東京支部より1名、本部会員より1名参加し、計10名となりました。
1日目は、扇沢に6時に集合し、6時5分に登山を開始しました。若干雲がわいているものの、翌日目指す針ノ木サーキットの稜線もくっきり見え、天気は良好でした。近道を経由し、1時間で大沢小屋に到着。普段は閉まっている小屋もこの日は開いていました。針ノ木雪渓は融雪が進み、雪渓は残っているものの雪渓歩きはできず、高巻の夏道経由で針ノ木小屋を目指しました。夏道は、鎖場や岩登りの箇所が数ヶ所あり、雪渓歩き以上に大変でした。しかし、チングルマ、ヨツバシオガマ、ミヤマキンバイ、カラマツソウ、ウサギギク、ウメバチソウ、ダイモンジソウ、イワツメクサ、アオノツガザクラ、コイワカガミ、ハハコグサ、ミヤマダイコンソウと次々と現れる高山植物を見ながら、出発から4時間半弱で針ノ木小屋に到着。予定より50分早く到着することができました。針ノ木小屋でチェックイン後早めの昼食をとり、11時30分に小屋を出発して蓮華岳に向かいました。蓮華岳への登山道は、コマクサが満開で、翌日登る針ノ木岳からの稜線や槍ヶ岳、穂高連峰の山々の景色を見ながら、1時間15分で蓮華岳に登頂しました。山頂からは360度の景色を眺めながら、45分間、のんびりと過ごしました。針ノ木小屋へは50分で下山し、外のベンチで談笑して夕食までのんびり過ごしました。20時には就寝し、翌日に備えました。
2日目は、昼頃から天気が崩れる予報だったため、予定を15分早め、3時45分に針ノ木小屋を出発しました。出発時は、天候もまずまずで、途中、富士山も見えました。1時間で針ノ木岳山頂に到着し、黒部湖やこれから向かう針ノ木サーキットの稜線が見えました。ところがあっという間にガスがかかり、針ノ木岳を出発する時には、ガスガスに・・・。針ノ木岳からスバリ岳に向かう際には、ザレザレの登山道を下山するため、注意が必要でした。時折、風でガスが飛ばされ、黒部湖やスバリ岳が見えると歓声があがりました。スバリ岳山頂の手前からは大きな株のコマクサも咲いており、ガスガスの中でも花を楽しむことができました。
ところが、次の赤沢岳山頂の手前辺りから、弱い雨が降り出し、レインを着ました。鳴沢岳山頂では、一瞬、これから向かう稜線が見え、このままガスが取れたらと願いましたが、またガスに覆われ、雨も徐々に激しくなってきました。新越山荘まであと10分というところで、突然の雷と激しい雨。稜線歩きをしている中での雷はとても危険です。新越山荘まですぐだったので、急いで小屋に向かい、小屋で冷えた体を温めました。その間、雨雲レーダーを確かめ、この後どのくらい小屋で待機したらよいかメンバーで相談しました。1時間以上小屋に待機しても雨はさらに激しくなると判断し、40分ほどして雷がおさまった後、小屋を出発することにしました。新越山荘と種池山荘の間は、熊が出没する地帯に入ります。山小屋のおかみさんより、熊はこのような天気の時には、音が聞こえにくくなるため、偶然人間と遭遇してしまう危険性があるので、音を大きく出すようにアドバイスをいただきました。
小屋を出た時には、雷もおさまり、雨も若干小降りになりました。しかし稜線に出ると、強風と激しい雨。そして、おさまっていた雷がまた1回鳴りました。雷と熊の2つの恐怖と闘いながら、ホイッスルを吹き続け、間隔を開けながら種池山荘まで必死で歩きました。新越山荘から40分で最後のピーク岩小屋沢岳へ。このピークを過ぎれば、標高が下がるため、植生も変わり風が防げるようになり、少し安心しました。心配していた雷も1回鳴っただけでした。岩小屋沢から1時間半歩き、ようやく種池山荘に到着しました。皆さん、恐怖と寒さで大変だったと思いますが、本当によく頑張ってくれました。種池山荘では、45分間休憩時間を取り、温かい飲み物や食べ物を食べたり、着替えをしたりしました。
種池山荘からは、樹林帯の中を下山するので安心です。種池山荘までの道のりがあまりにも大変だったため、ほっとして気が緩みがちでしたが、雨で登山道も滑るため、最後まで気を緩めないように安全第一で下山しました。雨も徐々に小降りになり、種池山荘から3時間で柏原新道登山口に到着しました。
結果として、今回の山行では、10名全員が無事に下山することができましたが、今後の山行に向けての課題も残りました。この日、白馬岳では、低体温で亡くなる人がいたり、燕岳では雷に打たれてやけどをした人もいたりといくつかの山岳事故が起こりました。天気予報を見てどのように判断するのか、もっともっと学んでいかなくてはと思います。
予定時刻よりも早く歩き、緊急事態にも動ずることなく、怪我無く安全に下山できた同行メンバーに感謝しています。ありがとうございました。今回はあいにくのお天気でしたが、針ノ木サーキットは、素晴らしい眺望が臨めるおすすめのコースです。天気に恵まれた時にぜひまた訪れてほしいと思います。(文責:宮内)





