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日本山岳会 群馬支部

風雨の立山

あいにくの悪天候もプラス思考で

9月13日午前、扇沢に15人が集合。トレッキングサークル0の立山山行に群馬支部からも参加させていただいた。

10時半の電気バスで室堂を目指す。予報では曇りだったのだが、室堂に着いた時は風雨。加えて時おり、思わずよろけるような強風も。今日は一の越までの行程。気温もそれほど低くはない。しっかり防水して、整備された道を登り始める。

「こんな日は雷鳥に出会えるかも」と話していたら、近くで雷鳥の声!「いたいた!!」。霧の中に三羽の雷鳥。

徐々に急になる道を登り、息を切らす頃、霧の中に一の越山荘が現れた。横なぐりの風雨の手荒い歓迎だったが、夕刻にはひと時、霧が晴れ、富山平野や富山湾。その手前に大日と室堂の景色が開けた。振り向くと後立山の稜線も。

明日の天候回復を祈って就寝したが、その夜は激しい風雨が小屋に打ち付け、熟睡はできなかった。
14日朝は「やまてん」を熟視するまでもなく、絶望的な天気。雄山登頂はあきらめ、室堂へ安全に下山することを考える。一の越のコルからやや急な道をしばらく降ると風は少しずつ弱まり、傾斜も緩くなるが、室堂へ無事下山した時は正直ホッとした。

室堂で解散とし、パーティーを二分。半分は扇沢へ、残り半分はみくりが池と天狗平に分かれ、立山のもう一日を満喫した。天狗平からは午後のひと時、富山方面が見渡せたが、やがて天狗平山荘も白いベールに包まれてしまった。その後は山荘にこもり、ビールとひと風呂。お風呂でゆっくり汗を流した後はしばしうたたね。その後は格別なディナーとドリンクタイムが待っていた。あいにくの天気だったが、これがあるから山は最高。みくりが池温泉に泊まった仲間たちも温泉と食事を満喫したらしい。

15日、黒四ダムに着くころには稜線の雲も切れ始め、扇沢から群馬への帰路、頭上には夏空が広がっていた(根)。

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