洞爺湖畔での交流集会から駒ケ岳へ
7月11日・12日の日本山岳会北海道・東北地区交流集会を終え、特急北斗に揺られて道南の大沼公園へ。駅前の「ステーションホテル」はコンパクトながら料理もおいしく、部屋も都会のビジネスに比べたら別世界のようなゆとりサイズ。オーナーの気取らないおおらかな人柄もあって、2日間の疲れを癒すことができた。
13日、登山口への9時のゲート開門に合わせてホテルからタクシーでのんびりスタート。登山口の駐車場にはすでに多くの車が停まり、登山者たちが準備をしていた。登山口からは400メートルほどの登りだが、ほぼ直線でだんだん急になる斜面を見上げながらの登りは心が折れそうになる。
火山規制で標高900mほどの馬の背がゴール。剣ヶ峰の溶岩塔は目の前、砂原岳の火山特有の山肌もくっきり手に取るように見える距離だが、30年近く前に噴火をしている駒ケ岳。しかも洞爺湖畔で火山災害を学んだ後だけにここは規制ロープに素直に従った。
下山は固く締まった火山噴出物の斜面。一歩一歩、足元を確かめながらの下りになった。時おり眼下に大沼が見えると思わず歓声が上がる。
下山後は駅前のホテルでゆっくり下山祝いをしてから北斗、はやぶさと乗り継いで鉄路群馬へ。北海道にいると、気持ちまで大きくなるから不思議に楽しい。時間も空間も一回り違うようだ。北海道に来たら北海道らしく、中高年と呼ばれる年代になったら、中高年らしく、あせらずのびやかな山行に限る!とあらためて思った(根)。