日本山岳会北海道支部60周年記念兼第38回東北・北海道地区交流集会
7月11日、北海道洞爺湖畔に全国から100人ほどが集まって盛大に交流集会が開かれ、群馬支部からも6人が参加した。初日は黒川伸一北海道支部長による歓迎のあいさつ、飯田肇日本山岳会副会長の祝辞に続いて、記念講演が行われ、「有珠山とともに生きるー火山との共生が教えてくれたことー」と題し、NPO法人洞爺湖有珠火山マイスターネットワーク事務局長の川南恵美子さんが2000年3月末から温泉街裏で起きた噴火時の混乱の様子やその後の火山防災・減災への取り組み、火山マイスター制度などについて、熱心にしかもわかりやすく語った。
講演会後は災害遺構散策路でのミニ「巡検」や火山科学館の見学も行い、参加者は熱心に説明に聞き入り、展示に見入っていた。
夜の懇親会では久しぶりに会う会員同士、和気あいあいとした雰囲気の中、持ち寄った自慢の地酒を酌み交わし、北の味覚に舌鼓を打ちながら旧交を深めることができた。
12日は、A(有珠山火口原)、B(昭和新山)、C(西山山麓)の3班に分かれ、山歩きを楽しみながら、前日の講演で得た知識の肉付け。それぞれに得たものは大きかった。
まさに「学びて時にこれを習う亦よろこばしからずや」。日本山岳会らしい内容の濃い交流集会だった(根)。