雪深い赤城・鍬柄山へのスノーハイク
赤城カルデラの西を縁どる外輪山の最高峰(1567m)ながら、鈴ヶ岳手前にある1ピークとして軽く見られているのがちょっとさみしい鍬柄山。標高も鈴ヶ岳と肩を並べるし、樹林におおわれた鈴ヶ岳より、展望ははるかに素晴らしい。
山頂は狭いが、それだけに天空感が味わえる。眼前に大沼を従えた赤城の主峰・黒檜山(写真上)、そして右に眼を移せば地蔵岳、荒山、鍋割山と赤城の名峰がズラリ(写真下)。その先には前橋の市街地から関東平野北部、そして西上州、奥秩父の山並みが広がる。
黒檜の左手には皇海山から錫ヶ岳、日光白根山へと続く両毛県境の山並みが延び、さらに延々と尾瀬へと連なっている。北を見れば大きく上州武尊がそびえている。
群馬県の県庁所在地・前橋市から1時間もかからずに入山でき、この季節には素晴らしい雪山が味わえる鍬柄山。もっと多くの山好きに訪れてほしいと願う(根)。