水沢山の整備状況を視察
今年度、登山道整備を行政、民間などの枠を超えて解決していく道を探ろうと、群馬県自然環境課が起ち上げた登山道整備ワーキンググループ(WG)は、行政担当者、県内各山域で登山道整備に関わる関係者、そして山岳団体などで構成されている。
WGでは発足以降、オンラインでの情報や意見交換の場を重ねるとともに、10月のぐんま山フェスタでは関係者によるトークセッションを公開するなど、活動を活発化させてきた。
そして11月19日に、ボランティアによって整備されている榛名水沢山の現地視察を行った。
視察には県自然環境課の担当者数名のほか、尾瀬、谷川、野反湖など、県内各地で登山道整備に携わる関係者と、群馬県山岳・スポーツクライミング連盟、日本山岳会群馬支部などから山岳関係者が参加。地元で整備にあたるボランティアメンバーの案内で登山道とその整備の様子を視察した。
水沢寺から水沢山へは急な登りが続く標高差600メートルほどの登山道だが、歩きやすく安全に整備された登山道に、ボランティアで整備を続けている関係者の、水沢山への愛情と登山者への思いやりが強く感じられた。下山後は山麓の名物「水沢うどん」を楽しみながら、あらためて整備の状況や問題点などの説明も受けた。
登山道整備は一朝一夕に解決できる課題ではない。複雑かつ大きな問題を内包し、群馬県で始まったワーキングもまだまだ緒についたばかり。今後、息の長い取り組みとなる。