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日本山岳会 群馬支部

上高地合宿「奥穂高岳コース」

重太郎新道から奥穂高の山頂を踏み、涸沢から上高地へ

上高地合宿の奥穂高岳コース4名は、7月26日(金)に上高地から重太郎新道で奥穂高岳山頂を目指し、穂高岳山荘泊。7月27日(土)に涸沢経由で上高地まで戻る一泊二日の一周コースの山行へ。

初日出発時は、青空も覗くさわやかな天気で順調に歩みを進める。林の中を1時間程度進むと天然クーラー(風穴)があり、体を包む冷気が心地よい。時々天狗沢を見上げながら2時間半程で岳沢小屋に到着した。クマ被害のため7月22日からテント場は利用禁止となっていた。
適度に休憩を挟み、ヘルメットを着用して紀美子平平へと向かう。ここからが一気に急登となり、鎖場あり梯子ありだ。大正時代にこのルートを開拓した今田重太郎の功績に敬意を払いながら歩みを進める。足場の良いところで振り向けば岳沢を見下ろす壮大で高度感十分な景色が目に飛び込んでくる。
紀美子平に到着し前穂高岳を見上げる。今回はスルーするが次回の楽しみに・・・。アオノツガザクラやオオイワカガミなどの高山植物に癒されながら奥穂高岳に向けて吊り尾根を進む。
尾根沿いの快適なルートを進み、終盤の急登を登り上げれば、奥穂高岳山頂だ。山頂付近では雨に降られたが、下山路を慎重に進み、無事穂高岳山荘に到着した。

2日目は天気も良く、涸沢へ向けザイテングラートを快適に下る。清涼な空気を感じながら、岩稜と青空、雪渓、植生の緑が良く調和した涸沢らしい景色が目に染みる。涸沢ヒュッテの冷たい水で気持ちを整え、涸沢を後にした。標高差1,700m以上の標高差、自然と歴史を感じる素晴らしい二日間であった。

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