梅雨の合間の平標山は雲上の花園
前日まで「ヤマテン」とにらめっこして、まず降られることもないだろうと、平標山へ3人で登ってきた。
平元新道から平標山の家、平標山と登り、下山は松出山からのルート。登りは曇り空の下を足下の花を眺めながら。ギンリョウソウをあんなにまとめて見たのははじめてだった。鳥もたくさん鳴いていて、さえずりだけだったが、センダイムシクイも確認。
小屋から、山頂への木段と木道がメインの登りへさしかかると、山頂の霧が時々晴れて、手招きするよう。雪が解けた後の湿ったお花畑にはイワカガミやイワスゲなどが満開でまさに雲上の花園。
山頂からは新潟側の空が明るいので、往復の予定を変更して、松手山への尾根をたどり、花と展望の道を下ることに。道端には踏みつけそうでこわいほどアカモノが真っ盛り。ミヤマキンバイやハクサンイチゲ、シオガマも混じって花々の競演を見せてくれていた。
振り返ると、平標山頂が霧に時折隠れながらも姿を見せ、行く手の尾根もくっきりと松手山へ導いてくれているようだった。
松手山からは600メートル以上の下り。特に鉄塔からはかなり急な斜面となる。スチール製のハシゴもかけられていて、運動不足の足が限界になるころ、なんとか駐車場に帰着。疲れたけれど、花も山もそして、仲間にも恵まれた楽しい山行だった。(根井記)