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日本山岳会 群馬支部

至仏山

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尾瀬の名山、蛇紋岩の岩場

新ガイドブック調査山行
2018年10月14日(日)

鳩待峠までは紅葉真っ盛りで、駐車場はほぼ満車に近い状態にあり多くの登山者やハイカーの入山が予測された。

若干ガスっている中をゆっくりと歩きだし、オオシラビソやコメツガの大木が切れる頃、すっきりと視界が良くなった。オヤマ沢田代の分岐点で笠ケ岳を目指す平均年齢50代4名の班と別れ、平均年齢60代後半の4名で至仏山を目指す。昨秋雨中に至仏山を目指した時と異なり、木道が乾いているため滑らず実に歩きやすい。

小至仏山への登りから至仏山までは岩場となり、蛇紋岩のため滑りやすく転倒防止のため手足を駆使しての四輪駆動となり、小至仏山から至仏山頂上までの45分間に意外と疲労感が増してくる。頂上に着くころには再びガスってきたが、鳩待峠から山の鼻経由でガイドブック取材山行の黛氏が先に到着し待ち受けてくれ、早めの昼食を済ませ下山を開始した。

至仏山は蛇紋岩で構成され、庭石などにすると非常に美しい石であるが登山においては、とにかくよく滑り危険である。蛇紋岩は地下数十キロメートルのマグマ溜りからマグマが上昇する折にマントルを構成する橄欖岩が水と反応しながら地表近くに出現したもので蛇紋石と磁鉄鉱から構成される。同時に粘土鉱物も発達し濡れると表面が溶け、ツルツルに滑りやすい結果となる。他に、谷川岳や早池峰山も蛇紋岩なので雨の日は滑落や転倒に注意である。

(CL北原、荒木、黛 ゲスト:梶さん、黛夫人)

コースタイム:

鳩待峠8:30~(途中10分休憩)オヤマ沢田代分岐10:05~小至仏山10:35~至仏山11:20(昼食休憩30分)~小至仏山12:30~鳩待峠14:20

北原記

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