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日本山岳会 群馬支部

秋の尾瀬 尾瀬沼から尾瀬ヶ原

新ガイドブック調査山行
日時;2018年9月24日(月)
コース;尾瀬沼から尾瀬ヶ原

9月24日、ガイドブックの取材で尾瀬に行ってきた。今回のルートは大清水から入り、尾瀬沼→尾瀬ヶ原(見晴十字路→山の鼻)→鳩待峠へ抜ける、いわば尾瀬のメインルートともいえるコース。心配された天気も、前線が離れてくれたおかげで好天に恵まれ、気持ちの良い山行となった。

参加者は、黛さんと木暮の2人のみ。黛さんの提案で、尾瀬沼を時計回りが黛さん、反時計回りを木暮とし、尾瀬ヶ原は見晴十字路から東電小屋回りを黛さん、竜宮小屋回りを木暮とした。コースに漏れがないようにとの配慮で、八の字を描くような形で対応した。

そんなわけで、三平下からは別行動。尾瀬にはよく訪れるが、“1人尾瀬”は初めての経験だ。なんと気分が軽いことか。ガイドをせずに歩けることが、こんなにも気持ちを楽にさせてくれるとは思ってもみなかった。

早速、写真を撮る。秋といえば“実りの秋”、今回は赤い実ウオッチングと決めた。まずは、ナナカマド(1)(7:43)。一ノ瀬から三平峠の間にもたくさんあったが、湖畔のナナカマドは抜ける空に赤い実がひときわ映える。

長蔵小屋の脇にあるテラス近くで、オオツリバナ(2)(8:08)を見つけた。4裂した実に種子がぶら下がる様がなんともかわいい。

沼尻に向かう途中、林内でゴゼンタチバナ(3)(8:42)の実を発見。アカミノイヌツゲ(4)(9:19)も赤い実をたくさんつけていた。

白砂峠を越えたところにツルリンドウ(5)(9:32)があった。赤というより薄紫か。

オオカメノキ(6)(10:25)の実もいたるところで赤い実を実らせていた。黒く熟しているのは、果実酒にもなるということだが、まだ試したことはない。

沼尻川を渡って竜宮小屋手前、マムシグサ(7)(12:01)があった。

尾瀬ヶ原の拠水林にはズミ(8)(13:19)の実がたわわに実っていた。バラ科リンゴ属の1種で、漢字で書くと「酢実」。別名コリンゴともいうが、おいしいという話はいまだ聞いたことがない。

(1)ナナカマド
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(2)オオツリバナ
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(3)ゴゼンタチバナの実
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(4)アカミノイヌツゲ
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(5)ツルリンドウ
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(6)オオカメノキ
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(7)マムシグサ
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(8)ズミ
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秋の尾瀬は、人もまばらで静かでいい。広い湿原もほぼ独占状態、おかげで登山者に迷惑をかけずに写真を撮ることができた。ミズバショウやニッコウキスゲもいいが、秋のこの時期の尾瀬はまた格別、紅葉でにぎわう前のちょっと寂しい尾瀬を訪れてみるのもおすすめだ。

ここからは番外編。

(9)尾瀬沼から見る燧ケ岳(7:41)

(10)浅湖湿原(8:24)

(11)新しくなった沼尻休憩所(9:07)

(12)ウリハダカエデの紅葉と実(10:21)

(13)ヤマウルシとツタウルシの美の競演(10:30)

(14)第二長蔵小屋で1人たたずむ木暮(11:24)

(15)逆さ燧(13:05)

(16)草紅葉の尾瀬ヶ原(13:08)
(カッコ内は撮影した時間)

(9)尾瀬沼から見る燧ケ岳
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(10)浅湖湿原
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(11)新しくなった沼尻休憩所
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(12)ウリハダカエデの紅葉と実
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(13)ヤマウルシとツタウルシの美の競演
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(14)第二長蔵小屋で1人たたずむ木暮
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(15)逆さ燧
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(16)草紅葉の尾瀬ヶ原
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■コースタイム

6:00 乗合タクシーで大清水を出発

6:18 一ノ瀬出発

7:08 三平峠着(12分休憩)

途中、平野紀子さんにばったり会う

7:37 三平下出発(ここから別行動、以下は木暮のコースタイム)

7:54 長蔵小屋着(平野太郎さんにあいさつ)

9:00 沼尻休憩所(8分休憩)

10:50 見晴十字路着(48分休憩)

11:38 第二長蔵小屋出発(後藤さんにドリップのコーヒーを入れてもらう)

12:01 竜宮小屋(3分休憩)

12:53 牛首分岐(3分休憩)

13:28 山の鼻着(12分休憩)

13:40 山の鼻出発

14:27 鳩待峠着

(日本山岳会群馬支部 CL黛、木暮)、(記)木暮

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