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日本山岳会 群馬支部

ぐんま県境稜線トレイル全線踏査(第3班 渋峠~野反湖)

第3班(8/4~5)
渋峠~野反湖(約24Km) ぐんま県境稜線トレイル③は、渋峠~野反湖。中山さんと田中の2名の参加となった。稜線トレイルはサポート無しでは成し遂げられない。今回は「道の駅八ッ場ふるさと館」に集合。そこから武尾さんに渋峠まで送っていただくこととなった。「道の駅八ッ場ふるさと館」~渋峠までおよそ1時間で到着。途中、日本国道最高地点で下車。朝日に照り輝く草津白根山、芳ヶ平の美しさに息をのむ。

サポートをしていただいた武尾さんに手を振り元気にスタート。歩き出して20分で横手山(2307m)登頂。水と食料を積んだ重いザック、一歩目から急登で早くも汗がにじんだ。スキー場のゲレンデを下り途中から登山道へ入る。道標や草津峠や鉢山の説明が記された看板など、長野県が設置したものには「ぐんま県境稜線トレイル」のプレートが取り付けられてなかった。歩き出して4時間、赤石山(2109m)登頂。山名の通りなぜかここだけ赤茶色の岩場となる。絶壁から360°の大パノラマ。眼下には、真っ青な大沼池。最高のビューポイントである。P_20180804_111026.jpgここで初めて「ぐんま県境稜線トレイル」のプレートを発見。そこから約1時間進み湯ノ沢ノ頭付近、倒木により登山道遮断。なんとかよじ登りクリア。しかし、その辺りから笹藪が深くなり登山道の踏み跡が分かりづらくなる。大ベテランの中山さんに続きゆっくり進む。そんな中、水芭蕉や綺麗な苔の群生地があり深い山奥の大自然を感じた。事前情報で登山道が荒れていることは聞いていたが2m以上もある藪漕ぎは、わたしの予想は超えていた。幸い天気がよかったのでサバイバル気分を楽しむことにした。歩き始めておよそ8時間。15:30宿泊場に到着。深い笹藪と倒木により「五三郎小屋・水場」の道標はあるが、辺りはまるでジャングルのようだ。
この日は天気がよく大量に汗をかいたせいでさすがに疲れた。小屋のすぐ横に水場があり、冷たくておいしい水が確保できたことが

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せめてもの救いだ。この日は、笹藪を踏みつけ平場を作り、ツエルトを張って寝ることにした。

二日目。空が明るくなるのと同時にツエルトから這い出て綺麗な空気をたくさん摂取。気分良好。計画した時刻より早く6:00にスタートした。藪をかき分け道を探しながら稜線までのジャングルでもがく。顔の高さまである笹をかき分け急登を登り続ける。振り返ると思わず「オーッ!」と声が出た。四阿山、草津白根山、横手山等、踏破してきた山々が朝日に照り輝いていた。
歩き出しておよそ1時間、大高山(2079m)登頂。朝露で袖までびっしょりになった。今日は、野反湖周辺の山々を踏査するため根井さん、西田さん、島さんが野反湖三壁山登山口からスタートしている。事前に用意した無線機で交信成功。途中で交差することを確認。野営一泊しただけだが早く合流し会いたいな、そんな思いであった。登山道はその後も昨日同様、踏み跡が分かりづらい。ゆっくり進む。歩き出して2時間半、山深い中に突如広がる爽やかな草原。絶景カモシカ平に到着。さらに急登を登り切ったところで振り返るとまたまた絶景。踏破してきた山々とカモシカ平。歩き出して3時間、高沢山(1906m)登頂。P_20180805_094511.jpgその先で西田さん、根井さん、島さんと無事合流。差し入れをいただき元気倍増。帰路のサポートを確認し、お互い歩き出す。歩き出して4時間、三壁山(1974m)登頂。そこからは、野反湖を望みながら登山口まで下る。無事に踏査終了。このコースは景色よりも山深い静かな樹林帯を楽しむには良いかもしれない。そのために登山道の整備は必須。安全登山のために、しっかりとしたコースに仕上げていきたいと感じた。(田中)

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