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日本山岳会 群馬支部

谷川岳馬蹄形縦走(山の日イベントin谷川岳)

8月10日ぐんま県境稜線トレイル登山道の確認を行っていた県の防災ヘリ「はるな」が横手山東麓で墜落し県防災航空隊員と吾妻広域消防本部職員の経験豊富な精鋭9名を亡くしてしまったことは痛恨の極みであり心からご冥福をお祈りします

7月下旬、私たちが調査山行のために野反湖から八間山、堂岩山へと向かう途中、上空を白砂山稜線に接近するヘリを見た。隊員の一人は機外に出て地形の把握に努めていた。ぐんま県境稜線トレイルの全線開通が迫り、訓練にいそしんでいる姿を見て、頼もしく、また頭の下がる思いで見送った。

山行報告 馬蹄形縦走

日時;2018年8月11日(土)、12日(日)
コース;谷川岳馬蹄形縦走
行程;土合→白毛門→朝日岳→清水峠→蓬峠(蓬ヒュッテ泊)→茂倉岳→谷川岳→天神平

ぐんま県境稜線トレイルが8月11日に全線開通となった。この記念登山ツアー「山の日イベントin谷川岳(みなかみ町)」(主催:谷川岳エコツーリズム推進協議会・群馬県山岳団体連絡協議会)が行われ、同協議会の構成組織の1つである日本山岳会群馬支部からも多くの会員がスタッフとして参加した。私もその一人として『ぐんま県境稜線トレイル馬蹄形縦走ツアー』に加わった。

DSCN2155.JPGのサムネール画像

馬蹄形縦走コースは当日の行程で私のGPS計測では、距離24.7km、累積標高差+2812m、-2200mであり、標高2000mを超える山はないものの、8つの主要ピークと小さなギャップのアップダウンは、それを遂行する強い気力と体力が要求される。また、この上越国境は、天候が安定しないことでも屈指の地域と言える。

多くの登山者の間で、この縦走コースを1日でこなして初めて一人前と言われてきた。空と稜線の区別がつくように明けてくるのを待ちきれないように出発し、日暮れ前には西黒尾根を下ってくる。そんな仕組みである。

このコースで要求される気力・体力・天候の次に挙げられるのは知恵かもしれない。持つ水や食料を含め身軽な行動がとれるようにすること、また最初のピークの白毛門まで標高差1000m強の急登を急がず遅れず歩いてペースをつかむことの二点が特にポイントのように思う。

今回のこのコースの参加者のほぼ半分は女性であり、またこの両日における谷川岳ロープウェイを利用した天神尾根コースの谷川岳往復のハイカーも若い人が目立ち、山を目指す人が増えるとの期待を抱かせた。(記:まゆ)

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